au ピタットプランについて

au ピタットプランのデメリット

毎月割が消滅・適用外

前回の機種購入から2年以内の場合,「毎月割」の割引がありますが,ピタットプランへの変更で「毎月割」が消滅します。

ピタットプランへの変更で通信料金は安くなりますが,「毎月割」の消滅により機種代金が高くなり,auピタットプランに変更する前よりも毎月のトータルの利用料金が高くなることがありますので注意が必要です。

auピタットプランは2年後の機種回収が前提

auピタットプランは通信料金を安くする代わりに,「毎月割」が適用外となり機種代金が高額になります。そのデメリットを解決するために機種代金が半額になる「アップグレードプログラムEX」があるのですが,これには多くの問題があります。

1.月額390円(不課税)のプログラム料が必要です。

2.2年後の端末回収が前提。機種変更後は元の機種は手元に残らない。つまり,2年間レンタルするのと同じ意味です。

3.「アップグレードプログラムEX」を適用して機種変更した場合,機種変更後も「アップグレードプログラムEX」を継続しなければなりません。
→2019年1月16日に「アップグレードプログラムEX」の再加入条件が撤廃されますが,auでの機種変更が必要なことには変わりありません。最初の「アップグレードプログラムEX」加入から4年間は違約金なしにauを解約することができないことになります。

4.auを違約金・分割残債なしで解約・MNPするには,同じ機種を4年間使用して,誰でも割(2年契約)の更新月まで待たなければならない。すなわち,実質的にauと「4年契約」することになる。2年後にauを解約する場合,本体代金の半額の支払い(3~5万円程度)をする必要がある。2年ごとに実質的に4年契約を繰り返し,本体代金の半額の支払いなしには「アップグレードプログラムEX」をやめることはできない。
→2019年1月16日以降は,最初の「アップグレードプログラムEX」加入から2年後に「アップグレードプログラムEX」に加入しないで,通常の機種変更(データ定額・毎月割適用の旧プラン)をすれば,最初の「アップグレードプログラムEX」加入から4年後に,本体代金の残債なしでauを解約できることになります。

今後もずっとauと契約する場合で,スマートフォン本体はレンタルでよい場合には「auピタットプラン」+「アップグレードプログラムEX」でもいいでしょう。

しかし,今後「アップグレードプログラムEX」を契約しているスマートフォン本体を返却したくなくなった場合や,ドコモなど他社にMNPしたくなった場合には,最後の機種購入から4年間は同じ機種を使わなければなりません。もちろん,本体代金の残額半額(3~5万円程度)を支払えば問題はないのですが,予定外の出費になるでしょう。

→2019年1月16日以降は,最初の「アップグレードプログラムEX」加入から2年後に「アップグレードプログラムEX」に加入しないで,通常の機種変更(データ定額・毎月割適用の旧プラン)をすれば,最初の「アップグレードプログラムEX」加入から4年後に,本体代金の残債なしでauを解約できることになります。

auピタットプランは「定額」ではない

auピタットプランは,データを使った分だけ支払うプランです。そのため,大量のデータ通信をした場合,使った分だけ料金が高くなります。

旧プランのデータ定額1/2/3/5の場合,決められたデータ容量を使い切ったら,低速モードになります。自分で容量追加の手続きをしない限り,追加料金は発生しませんので安心です。

自分の使ったデータ量が把握できない方や,YouTubeなどの動画を見る方には,auピタットプランは意図せず高額なデータ料金を請求される可能性がありますので注意が必要です。

auピタットプランで1,980円に?

auピタットプランは1,980円(税抜)という数字が宣伝されていますが,月々の料金が1,980円(税抜)になるのは,本体購入と同時にauピタットプランを契約した場合で,かつ本体代金(5~10万円)を一括払いした場合のみです。

auピタットプランは通信料金と端末料金の分離プランです。通信料金が安い分,旧プラン(データ定額・毎月割)よりも端末料金が高額になります。

本体を分割払いした場合は,本体代金の分割払いが加算されます。

アップグレードプログラムEXに加入する場合は,月額390円(不課税)のプログラム料が加算されます。

1,980円というのは1年間のみです。2年目からは2,980円になります。そもそも,その料金になるための条件として,本体購入,2年契約,auスマートバリュー(固定回線とのセット割引)の適用が必要です。auスマートバリューなしの場合,使用したデータ量に応じて500円または1,000円加算されます。

また,ピタットプランは使った分だけ料金がかかります。上記の料金で利用できるのはわずか「1GB」のみで,データ使用量に応じて最大4,000円加算されます。

このように,1,980円(税抜)で利用できるのは極めて限られた場合ですので,見た目の安さに騙されず,具体的な利用状況に応じてピタットプランに変更するか検討するべきでしょう。

テザリングオプションが有料(500円)

「テザリングオプション」を契約すると,PCをスマートフォンにWi-Fi接続し,スマートフォンを通じてau回線に接続する「テザリング」を利用できます。テザリングオプションを契約することにより,固定回線が不通のときの予備回線として利用できるようになります。また,外出先でPCをインターネットに接続することもできます。

auピタットプランは「テザリングオプション」の月額利用料540円(税込)が必要です(2018年3月末までは無料)

旧プランのデータ定額1/2/3/5は「テザリングオプション」の月額利用料は無料です。

分割払い終了後なら,データ定額のプランを見直すのはどうか?

auが総務省に携帯料金が高いとの指摘を受けて,イヤイヤ作ったと思われる「データ定額1」は「毎月割」の適用外で,本体代金が高くなってしまい,本体を購入する場合は「データ定額1」よりも「データ定額2」のほうが「毎月割」が適用されるため安くなる,という逆転現象が起きていることで有名です。そのため,本体購入時には「データ定額2」以上を選んでいると思います。

分割払い終了により「毎月割」は終了しますので,「スーパーカケホ」+「データ定額1」を選ぶことで,月額4,900円(スマートバリュー適用後:3,966円(2年目まで)/4,400円(3年目以降))から利用できます。これがデータ定額プランの最低維持料金になります。
※5分以内の通話無料,テザリング無料,データは完全定額で1GB超は低速通信モード。

データ定額プランからauピタットプランに変更すると料金は次のようになります。

auピタットプラン(シンプル)で1GBまでなら2,980円
テザリングが必要なら+500円で3,480円
auピタットプラン(シンプル)で2GBまでなら3,980円(スマートバリュー適用で3,480円)
テザリングが必要なら+500円で4,480円(スマートバリュー適用で3,980円

auピタットプラン(スーパーカケホ)で1GBまでなら3,480円(スマートバリューで2,980円  テザリングが必要なら+500円で3,980円(スマートバリュー適用で3,480円
auピタットプラン(スーパーカケホ)で2GBまでなら4,480円(スマートバリューで3,980円
テザリングが必要なら+500円で4,980円(スマートバリュー適用で4,480円

このように,テザリングオプションを含めてもauピタットプランのほうが安くなる計算になりますので,分割払いが終わり,毎月割が終了した場合は,auピタットプランに変更するメリットがあります。ただし,auピタットプランはデータ使用量に応じて段階的に料金が上がっていき,途中でストップできないしくみになっています。

勝手に料金があがっていくのを防ぐために,差額を保険料とみて「スーパーカケホ」+「データ定額1」などのデータ定額プランを選ぶのも選択肢の1つでしょう。



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