メーカーPCを購入するときのウイルス対策ソフトの選び方
メーカー製PCにプリインストール
期間が短いものが多いですが,一般的に日本メーカー製のPCには,ウイルス対策ソフトがプリインストールされています。とくにこだわりがない場合,プリインストールされたものを使用してもよいでしょう。
富士通のLIFEBOOKは,所有している他のPCでも使える台数無制限のライセンスが3年分付与されますので,PCを新たに購入する際は,これを理由に富士通を選んでもよいでしょう。
富士通以外のPCを選んだ場合は,期間が過ぎた時に備え,PCの購入と同時に,ウイルス対策ソフトを購入するのもよい方法です。プリインストールされているものと同じソフトを購入すれば,更新の際も,パッケージに入っているライセンスキーを入力するだけで簡単に継続できます。
PCの購入と同時にウイルス対策ソフトを購入する場合,POSA版を購入してはいけません。POSAとは,カードにコードが記載されたもので,レジで会計処理をした時点でコードが有効化され使用できる状態になる,という仕組みで販売されているものです。例えば,ウイルスバスターのPOSA版の場合,購入から180日以内に手続きをしないと,コードが無効になってしまいます。このような問題を防ぐために,POSA版の購入は避けるべきでしょう。
家電量販店によっては,PCと同時に購入することで割安に購入できる「同時購入版」を販売していることもありますので,価格によっては購入してもよいでしょう。Amazonで購入したほうが安くなる場合もありますので,価格を比較するとよいでしょう。
メーカー製PCとウイルス対策ソフトの一覧
メーカー | ソフト | 台数 | 無料期間 |
NEC LAVIE | マカフィーリブセーフ /ウイルスバスタークラウド |
1台 | 90日使用期間限定版 /60日使用期間限定版 |
富士通 LIFEBOOK | マカフィー リブセーフ | 台数無制限 | 3年版 |
東芝 dynabook | ウイルスバスター クラウド | 1台 | 90日版 |
VAIO 株式会社 | なし | ー | ー |
※2017年10月末現在。
有料のウイルス対策ソフトを無料で利用できるプロバイダ
インターネットに接続するのに,プロバイダと契約している方がほとんどだと思います。プロバイダの中には,ウイルス対策ソフトのライセンスがついてくるものがあります。
プロバイダの契約を継続する限り利用できますので,追加料金がかからない点がメリットです。以下にあげるものは,追加料金がかからないものです。なお,ウイルス対策ソフトを提供しているプロバイダであっても,有料で月数百円というものがありますが,これは割高なことが多いため,あまりおすすめできません。
プロバイダとウイルス対策ソフト
プロバイダ | ソフト | 台数 | 無料期間 |
フレッツ光 | フレッツのセキュリティ対策ツール (ウイルスバスタークラウドと同等) |
1台 | 契約中 |
NURO光コース | カスペルスキー セキュリティ | 5台 | 契約中 |
J:COM | マカフィー for ZAQ(一部機能が削除 | 3台 | 契約中 |
無料の Windows Defender を使う
Windows 10には,標準でマイクロソフト製の「Windows Defender」機能があるため,最低限のウイルス対策機能があります。しかしながら,有料ソフトに比べると,ウイルスやマルウェアの検出率が落ちるという欠点があります。
有料でウイルス対策ソフトを購入する
知名度のあるウイルス対策ソフトがおすすめです。
おすすめのウイルス対策ソフト一覧
ソフト | 国 | 備考 | 1年版 | 3年版 |
カスペルスキー セキュリティ |
ロシア | ツクモカード版 | ||
ESET(キヤノンITS) | スロバキア | UIの日本語が直訳調 | ||
ノートンセキュリティ | アメリカ | |||
マカフィーリブセーフ | アメリカ | |||
ウイルスバスター (トレンドマイクロ) |
中国外資 | POSA180日以内 ※1参照 |
※1 2017年10月,Windows 10 Fall Creators Updateの自動配信開始から数日の間,ウイルスバスターが原因でブルースクリーンが発生し,アップデートに失敗するトラブルが報告されています。以前にも,2005年にCPU使用率が100%となり停止する不具合が発生しており,信頼性はあまり高くありません。