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Aterm ネットワーク分離機能とバンドステアリングの併用について

記事の整理のため、以下のページから分離しました。
nasneにアクセスできるネットワークと、nasneにアクセスできないネットワークを分けるために、SSIDによってネットワークを分離...

バンドステアリングとネットワーク分離の併用に注意

Aterm の「バンドステアリング機能」とは、電波状況に応じて周波数帯(2.4GHz、5GHz、6GHz)を「自動で」切り替える機能です。

ネットワーク分離機能を<nasne専用ネットワーク>のために利用するためには、バンドステアリング機能を「OFF」にする必要があります。

Wi-Fi 6E対応機種「WX11000T12」「WX7800T8」の場合

1.バンドステアリング「ON」・メッシュWi-Fi「ON」(出荷時設定)
プライマリSSID セカンダリSSID
6GHz aterm-xxxxxx-5p ① aterm-xxxxxx-5s ④
5GHz aterm-xxxxxx-5p ② aterm-xxxxxx-5s ⑤
2.4GHz aterm-xxxxxx-5p ③ aterm-xxxxxx-5s ⑥

「WX11000T12」「WX7800T8」は、出荷時設定で、バンドステアリング「ON」・メッシュWi-Fi「ON」に設定されています。なお、セカンダリSSIDが有効で、セカンダリSSIDには、ネットワーク分離機能が「ON」に設定されています。

①②③のどれに接続しても①②③に接続した端末との間であれば相互にアクセスできますが、④⑤⑥にはアクセスできません。

また、④⑤⑥はそれぞれ別の帯域のため、相互にアクセスできません。例えば、⑤は⑤の帯域(5GHz帯)に接続された端末同士のみアクセスできます。

そのため、セカンダリSSID「aterm-xxxxxx-5s」に接続した場合、同じ周波数帯に接続されるか、されないかが常に変化するため、PCとnasne、スマホとnasneとの通信ができる場合とできない場合とがランダムに発生するため、<nasne専用ネットワーク>としての利用はできません。

よって、バンドステアリング「OFF」・メッシュWi-Fi「OFF」に変更する必要があります。

2.バンドステアリング「OFF」・メッシュWi-Fi「OFF」に変更した場合
プライマリSSID セカンダリSSID
6GHz aterm-xxxxxx-6p ① aterm-xxxxxx-6s ④
5GHz aterm-xxxxxx-5p ② aterm-xxxxxx-5s ⑤
2.4GHz aterm-xxxxxx-2p ③ aterm-xxxxxx-2s ⑥

「WX11000T12」「WX7800T8」の設定を、バンドステアリング「OFF」・メッシュWi-Fi「OFF」に変更します。なお、セカンダリSSIDが有効で、セカンダリSSIDには、ネットワーク分離機能が「ON」に設定されています。

①②③のどれに接続しても①②③に接続した端末との間であれば相互にアクセスできますが、④⑤⑥にはアクセスできません。

また、④⑤⑥はそれぞれ別の帯域のため、相互にアクセスできません。例えば、⑤は⑤の帯域(5GHz帯)に接続された端末同士のみアクセスできます。

先ほどとは異なり、セカンダリSSIDの名前で、どの周波数帯に接続するか指定することができるため、<nasne専用ネットワーク>として利用することができます。

Wi-Fi 6対応機種「WX5400HP」の場合

1.バンドステアリング「ON」・メッシュWi-Fi「ON」の出荷時設定(セカンダリSSIDを「ON」に変更)
プライマリSSID セカンダリSSID
5GHz aterm-xxxxxx-a ① aterm-xxxxxx-ax ③
2.4GHz aterm-xxxxxx-a ② aterm-xxxxxx-ax ④

「WX5400HP」は、出荷時設定で、バンドステアリング「ON」・メッシュWi-Fi「ON」に設定されています。なお、セカンダリSSIDは出荷時には無効となっているため、有効にする必要があります。セカンダリSSIDを「ON」にした場合、ネットワーク分離機能は「ON」に設定されています。

①②のどれに接続しても①②に接続した端末との間であれば相互にアクセスできますが、③④にはアクセスできません。

また、③④はそれぞれ別の帯域のため、相互にアクセスできません。例えば、③は③の帯域(5GHz帯)に接続された端末同士のみアクセスできます。

そのため、セカンダリSSID「aterm-xxxxxx-ax」に接続した場合、同じ周波数帯に接続されるか、されないかが常に変化するため、PCとnasne、スマホとnasneとの通信ができる場合とできない場合とがランダムに発生するため、<nasne専用ネットワーク>としての利用はできません。

よって、バンドステアリング「OFF」・メッシュWi-Fi「OFF」に変更する必要があります。

2.バンドステアリング「OFF」・メッシュWi-Fi「OFF」に変更した場合
プライマリSSID セカンダリSSID
5GHz aterm-xxxxxx-a ① aterm-xxxxxx-ax ③
2.4GHz aterm-xxxxxx-g ② aterm-xxxxxx-gx ④

「WX5400HP」の設定を、バンドステアリング「OFF」・メッシュWi-Fi「OFF」に変更します。なお、セカンダリSSIDは出荷時には無効となっているため、有効にする必要があります。セカンダリSSIDを「ON」にした場合、ネットワーク分離機能は「ON」に設定されています。

①②のどれに接続しても①②に接続した端末との間であれば相互にアクセスできますが、③④にはアクセスできません。

また、③④はそれぞれ別の帯域のため、相互にアクセスできません。例えば、③は③の帯域(5GHz帯)に接続された端末同士のみアクセスできます。

先ほどとは異なり、セカンダリSSIDの名前で、どの周波数帯に接続するか指定することができるため、<nasne専用ネットワーク>として利用することができます。

(参考)SSID内分離機能について

ネットワーク分離機能を「ON」に設定し、SSID内分離機能を「OFF」に設定した場合、同一のSSID内の端末とインターネットのみにアクセスすることができます。

<nasne専用ネットワーク>としての利用の場合、SSID内分離機能は「OFF」に設定してください。

SSID内分離機能が「ON」の場合は、インターネットのみアクセスでき、同一のSSID内の端末にはアクセスできません。この場合、PCとnasne、スマホとnasneの間の通信ができません。

ネットワーク分離機能の仕様

例えば、Wi-Fi 6対応機種「WX5400HP」において、バンドステアリングを「ON」、セカンダリSSIDのネットワーク分離機能を「ON」にした場合、セカンダリSSIDの5GHz帯(③)と、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)のSSIDは、同じ「aterm-xxxxxx-ax」になります。

プライマリSSID セカンダリSSID
5GHz aterm-xxxxxx-a ① aterm-xxxxxx-ax ③
2.4GHz aterm-xxxxxx-a ② aterm-xxxxxx-ax ④

オンラインマニュアルによれば、「リモートワークWi-Fi(ネットワーク分離機能)を「ON」に設定したネットワーク名(SSID)に接続した子機(上記イラストではセカンダリSSIDの子機)からは、下記へのアクセスができなくなります。」「他の接続帯域に接続された子機(中継機を経由して接続した子機も含む)」と記載があります。

つまり、セカンダリSSIDの5GHz帯(aterm-xxxxxx-ax ③)と、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(aterm-xxxxxx-ax ④)のSSIDは、同じ「aterm-xxxxxx-ax」という名前のSSIDのように見えますが、「ネットワーク分離機能」においては、あくまで、セカンダリSSIDの5GHz帯(aterm-xxxxxx-ax ③)と、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(aterm-xxxxxx-ax ④)のSSIDは、2.4GHz帯と5GHz帯で周波数が違うため、別のSSIDとして取り扱われることに注意しなければなりません。(オンラインマニュアルでいう「他の接続帯域」にあたります。)

そのため、セカンダリSSIDの5GHz帯(③)と、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)のネットワーク分離機能を「ON」にした場合には、セカンダリSSIDの5GHz帯(③)に接続した端末とセカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)に接続した端末の間の通信は遮断されますので注意してください。

ネットワーク分離機能にはこのような仕様があるため、バンドステアリング機能によって、同じSSIDのセカンダリSSIDの5GHz帯(③)と、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)を自動的に切り替えられてしまうことになると、問題が生じます。例えば、セカンダリSSIDの5GHz帯(③)に接続したnasneとセカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)に接続したスマホの間の通信は遮断されてしまうことになります。

なお、もちろんSSID内分離機能を「OFF」にしている限りにおいては、セカンダリSSIDの5GHz帯(③)に接続した端末間においての通信は可能で、また、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)に接続した端末間においての通信は可能です。

(参考)5GHz帯対応のインクジェットプリンター

セカンダリSSIDの5GHz帯(③)と、セカンダリSSIDの2.4GHz帯(④)のうち、<nasne専用ネットワーク>として適しているのは、電波干渉が少ない5GHz帯(③)です。

少し前までは、Wi-Fi対応のインクジェットプリンターの多くは2.4GHz帯のみの対応で、5GHz帯に対応していませんでしたが、5GHz帯に対応している機種が多くなってきました。

2023年8月現在、販売されている機種では、キヤノンの「XK500」「XK110」「TS8630」「TS7530」は、5GHz帯に対応しています。

また、販売終了機種としては、「XK70」なども、5GHz帯に対応しています。

プリンターが5GHz帯に対応しておらず、<nasne専用ネットワーク>でWi-Fiでプリンターを使いたい場合は、<nasne専用ネットワーク>として2.4GHz帯(④)を選択するしかありません。PCが5GHz帯(③)、プリンターが2.4GHz帯(④)に接続されている場合は、③と④の間の通信が遮断され、印刷することができないからです。そのため、PCとプリンターの両方を2.4GHz帯(④)に接続する必要があります。

プリンターが5GHz帯に対応していれば、<nasne専用ネットワーク>として5GHz帯(③)を選択してもWi-Fiでプリンターを使うことができます。


キヤノン Canon プリンター A4インクジェット複合機キヤノン インクジェット複合機 XK110 2022年モデル 5色・独立型・対応インクXKI-N20/N21シリーズ

Canon プリンター A4インクジェット複合機キヤノン インクジェット複合機 TS8630 RED 2022年モデル 6色・独立型・対応インクBCI-330/331シリーズ

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