サンディスクのSDカード国内正規品・新パッケージ・10年保証エコパッケージ・2年保証エコパッケージ・エコパッケージ・並行輸入品の違い

サンディスク（SanDisk）のSDカードには流通ルートや保証期間の違いで「国内正規品」「新パッケージ」「10年保証エコパッケージ」「2年保証エコパッケージ」「エコパッケージ」「並行輸入品」という種類の商品があり、それぞれにおいて価格や保証期間が異なっています。

Androidスマートフォン本体のストレージ容量(ROM)は、64GB～128GBのものがほとんどです（2023年8月現在）。
コストパフォーマンスのよい、売れ筋の128GBがおすすめです。

アマゾンで購入する場合には、10年保証のエコパッケージがおすすめ。

SDSQXAA-128G-GH3MA [新パッケージ]
SanDisk Extreme 128GB
参考価格：￥2,817（2023年8月28日現在）
UHS-I U3 (4K動画撮影向け) A2 R:190 W:90
SD変換アダプタ付属
無期限保証

「30日間の初期不良対応のみ」でよい場合には、エコパッケージがおすすめ。

SDSQUA4-128G-EPK [エコパッケージ Amazon]
SanDisk Ultra 128GB
参考価格：￥1,871（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) A1 R:120 W:n/a
SD変換アダプタ付属
30日間の初期不良対応のみ

安さ・読込速度を優先する場合には並行輸入品がおすすめです。並行輸入品は、偽物を購入してしまうことがないように風見鶏での購入を強くおすすめしています。

SDSQUA4-128G-GN6MN [並行輸入品] 風見鶏楽天市場店
 SDSQUA4-128G-GN6MN [並行輸入品] 風見鶏 PayPayモール
SanDisk Ultra 128GB　SDアダプタなし
参考価格：￥1,599（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) – A1 R:120 W:n/a
風見鶏で購入：海外リテールは「当店保証1年」

1. 流通ルートと保証期間の比較

	販売店	microSD 128GB	メーカー保証期間
国内正規品	家電量販店など	SDSQUAR-128G-JN3MA （10年保証）参考価格￥7,119	製品により異なる無期限保証 10年間限定保証 5年間限定保証
ApexLegends ライセンス品	Amazon.co.jp	SDSQXAO-128G-GH3ZY 参考価格￥2,923	無期限保証
新パッケージ	Amazon.co.jp	SDSQXAA-128G-GH3MA [新パッケージ] 参考価格￥2,817	無期限保証
10年保証エコパッケージ	Amazon.co.jp	販売終了	10年間限定保証
2年保証エコパッケージ	Amazon.co.jp	販売終了	2年間限定保証
エコパッケージ (通常エコパッケージ)	Amazon.co.jp	SDSQUA4-128G-EPK 参考価格￥1,871	販売店による30日間の初期不良対応のみ
並行輸入品	ネットショップ (風見鶏がおすすめ)	SDSQUA4-128G-GN6MN 参考価格￥1,599	メーカー保証なし販売店の独自保証のみ（風見鶏は1年）

※2023年8月28日現在

Amazonから購入する際は「出荷元　Amazon.co.jp」かつ「販売元　Amazon.co.jp」であることを必ず確認してください。販売元が「Amazon.co.jp」以外のマーケットプレイス出品者になっている場合には「偽物」が含まれている危険性がありますので注意してください。

1-1. 国内正規品

国内正規品の販売店

家電量販店（ビックカメラ・ヨドバシカメラなど）で販売されているものは、すべて「国内正規品」です。メーカー保証があり、安心して利用できます。メーカー保証は「新品交換」となり、故障したSDカードは回収されます。SDカードに保存されているデータが消滅した場合の保証はありません。

欠点として、国内正規品の価格が非常に高額であることがあげられます。容量によっては、国内正規品の価格が並行輸入品の4倍以上に設定されている場合があります。コストパフォーマンスは並行輸入品のほうがすぐれています。

国内正規品と並行輸入品との価格差が大きいため、メーカー保証なしの並行輸入品を購入し、故障したら買いなおす方がコストが低くなる場合が多いでしょう。

SanDisk microSD 128GB 国内正規品

ビックカメラ

SDSQUAR-128G-JN3MA
SanDisk Ultra 128GB
参考価格：￥7,119（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) A1 R:100 W:n/a
SDアダプタ付き
10年間限定保証

SDSQUBC-128G-JB3CD
SanDisk Ultra PLUS 128GB
参考価格：￥8,780（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) A1 V10 R:80 W:n/a
SDアダプタ付き
無期限保証

SDSQXAA-128G-JN3MD
SanDisk Extreme 128GB
参考価格：￥12,852（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U3 (4K動画撮影向け) A2 V30 R:190 W:90
SDアダプタ付き
無期限保証

1-2. ApexLegends ライセンス品（Amazon.co.jp限定）

SanDisk microSD 128GB 無期限保証

SDSQXAO-128G-GH3ZY [無期限保証 ApexLegends ライセンス品 Amazon]
サンディスク microSD 128GB ApexLegends ライセンス品
参考価格：￥2,923（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U3 (4K動画撮影向け) R:100 W:90
無期限保証

1-3. エコパッケージ（Amazon.co.jp限定）

エコパッケージの販売店

2023年8月28日現在、Amazonで「出荷元　Amazon.co.jp」「販売元　Amazon.co.jp」となっているサンディスクのmicroSDカードは、「ApexLegends ライセンス品」「新パッケージ」「エコパッケージ」です。「エコパッケージ」は以前「通常エコパッケージ」と呼ばれていたものです。

「新パッケージ」は、国内正規品と同じ形状の白地のパッケージです。

「エコパッケージ」は、厚紙封筒の中にmicroSDカードが入ったケースが入っています。

2023年8月28日現在、「10年保証エコパッケージ」と「2年保証エコパッケージ」は販売されていません。販売中の「エコパッケージ」は「30日間の初期不良対応のみ」となり、メーカー保証がない代わりに、少し安く購入できます。

SanDisk microSD 新パッケージ

「新パッケージ」は「無期限保証」です。

SanDisk microSD エコパッケージ

「エコパッケージ」は「30日間の初期不良対応のみ」となり、メーカー保証がありません。

SDSQUA4-128G-EPK [エコパッケージ Amazon]
SanDisk Ultra 128GB
参考価格：￥2,020（2021年4月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) A1 R:120 W:n/a
SD変換アダプタ付属
30日間の初期不良対応のみ

SDSQUA4-256G-EPK [エコパッケージ Amazon]
SanDisk Ultra 256GB
参考価格：￥4,264（2021年4月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) A1 R:120 W:n/a
SD変換アダプタ付属
30日間の初期不良対応のみ

1-4. 並行輸入品

並行輸入品の販売店

並行輸入品にはメーカー保証がありません。並行輸入品は国内のサンディスクのサポートを受けることができませんので、初期不良は販売店での対応となります。それ以降の故障は販売店独自の保証によりますので、購入の際は確認しておきましょう。

ツクモネットショップでは、並行輸入品に「5年延長保証」をつけることができます。

並行輸入品の注意点

並行輸入品のパッケージは英語などで書かれていますが、使用上は問題ありません。

並行輸入品には「偽物」の存在が報告されていますので、偽物を購入しないためには「風見鶏」などの信頼できる販売店で購入する必要があります。

「風見鶏」は神戸元町に実店舗があります。ネットショップは公式通販・PayPayモール店・Yahooショッピング店・楽天市場店があります。

公式通販は支払方法が銀行振込のみです。Yahooショッピング店・楽天市場店はクレジットカードやポイントが利用できます。PayPayモール店では、PayPay残高が利用できます。

秋葉原に実店舗がある「ツクモネットショップ(=ヤマダ電機グループのTSUKUMO)」「あきばおー」「秋葉Direct(＝浜田電機)」でもよいでしょう。

SanDisk microSD 128GB 並行輸入品

風見鶏（楽天市場店/PayPayモール）※メール便可(ゆうパケット)

風見鶏で購入：海外リテールは「当店保証1年」

SDSQUNR-128G-GN6MN [並行輸入品] 風見鶏楽天市場店
 SDSQUNR-128G-GN6MN [並行輸入品] 風見鶏 PayPayモール
SanDisk Ultra 128GB　SDアダプタなし
参考価格：￥1,369（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U1 (フルHD動画撮影向け) – – R:100 W:n/a

SDSQQNR-128G-GN6IA [並行輸入品] 風見鶏楽天市場店
 SDSQQNR-128G-GN6IA [並行輸入品] 風見鶏 PayPayモール
SanDisk HIGH ENDURANCE 128GB　SDアダプタ付き
参考価格：￥1,796（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U3 (4K動画撮影向け) V30 – R:100 W:40

SDSQXA1-128G-GN6MN [並行輸入品] 風見鶏楽天市場店
 SDSQXA1-128G-GN6MN [並行輸入品] 風見鶏 PayPayモール
SanDisk Extreme 128GB　SDアダプタなし
参考価格：￥2,598（2023年8月28日現在）
CLASS10 UHS-I U3 (4K動画撮影向け) V30 A2 R:160 W:90

2. 並行輸入品と偽物の見分け方

（１）入手経路

「風見鶏楽天市場店」「風見鶏 PayPayモール店」で購入すれば問題ないでしょう。

Amazonマーケットプレイス、メルカリ、ヤフオク、PayPayフリマ、ラクマなどでの並行輸入品の購入の際は、偽物に注意が必要です。

Amazon販売の並行輸入品のSDカードはありませんので、Amazon販売・Amazon発送のエコパッケージ以外のSDカードの購入には注意が必要です。

（２）見た目

偽物と本物の画像を比較したサイトがありますので、Googleで検索してみましょう。

よく見て違和感が無いか点検しましょう。

（３）読み書きテスト（Windows）

「CrystalDiskMark」でmicroSDカードの読み書き速度を測定して、パッケージ記載の速度が出ていることを確認することができます。

また、偽物に多くみられる「容量偽装」については、Androidアプリ「H2testw」で検査することができます。

（４）読み書きテスト（Android）

Androidアプリ「A1 SD Bench」(Tuxela Inc.)でmicroSDカードの読み書き速度を測定することができます。

Androidアプリ「SD Insight」(HumanLogic)でSDカードの「MANUFACTURER」が「SanDisk」であることを確認することができます。

3. 並行輸入品レビュー

「SanDisk SDSQUAR-128G-GN6MA」をツクモネットショップで購入してみました。

このSDカードは「UHS-I」対応で、パッケージ表面には、読み出し最大100MB/秒と書いてありますが、PCのSDカードリーダーやスマートフォンのmicroSDスロットが「SDR50」モードの場合、50MB/秒未満しか速度が出ないことがあります。

「SDR104」モードに対応している場合にはバススピードが104MB/秒(理論値)のため100MB/秒に近い速度で読み出しができると考えられます。

計測に使用したソニーVAIOのSDカードリーダーは「SDR50」のため、次のような計測結果となりました。

なお、Xperia XZ (au SOV34)も「SDR50」のため、A1 SD Benchの結果は次のような結果となりました。

Read: 32.50MB/s
Write: 26.95MB/s

「SanDisk SDSQUAR-128G-GN6MA」は「読み出し最大100MB/秒」をうたっていますが、SDカード利用機器の規格が「SDR104」ではなく「SDR50」の場合には速度が規格上最大50MB/秒に制限されますので、上記のようなベンチマーク結果になります。

偽物でも不良品でもありませんので、販売店に返品するなどして迷惑をかけないように気を付けてください。他のSDカードを買っても同じ結果になるはずです。

「SanDisk SDSQUAR-128G-GN6MA」は、UHS-I U1対応です。UHS-I U1では、読み書き10MB/秒が保証されます。UHS-I U3では、読み書き30MB/秒が保証されますので、UHS-I U1対応の「SanDisk SDSQUAR-128G-GN6MA」は、UHS-I U3には一歩及ばないということでしょう。それでも実測で書き込み26MB/秒の速度は出ていますので、4K動画の撮影についてもある程度は対応できるものと思われます。

そもそもXperia XZ (au SOV34)は、UHS-I U1対応のため、オーバースペックのUHS-I U3のカードを選ぶ必要は薄いと考えられます。

スマートフォンについてはmicroSDカードスロットが「SDR50」「SDR104」のどちらであるか、また「UHS-I U1」「UHS-I U3」のどちらであるかは、マニュアルから分からないことがほとんどです。実際にmicroSDカードの速度を測定して確認するのが確実でしょう。

スマートフォンのmicroSDスロットを交換することはできませんが、PCでの読み書きについては、USB3.0端子にSanDisk純正のカードリーダーを接続することで高速化することができます。必要に応じて用意するとよいでしょう。