nasneの録画番組を書き出す方法。PC TV Plusを利用したHDD・ブルーレイディスク・DVD・SeeQVaultへの書き出し・torne mobileを利用したAndroidへの書き出し

nasneの録画番組をPC TV Plusで書き出す方法


nasne 1TBモデル (CUHJ-15004)

nasneの録画番組を書き出す方法としては,Windows 7/8/10用ソフトウェア「PC TV Plusicon」を用いたブルーレイディスクへの書き出しが第一の選択肢になります。

ブルーレイディスクに書き出せば,ブルーレイレコーダーや,ブルーレイディスクドライブを接続しブルーレイ再生ソフトをインストールした他のPCでも,録画番組を再生することができます。

DVDにも書き出すことはできますが,地上デジタル放送の解像度は1440×1080ピクセル(HD画質)で,DVDの解像度は720×480ピクセル(SD画質)のため,画質が大きく劣化します。また,常にエンコード(変換作業)が発生するため,書き出しに時間がかかり,PCに負荷がかかるというデメリットがあります。なお,一部メーカーのブルーレイレコーダーで可能なDVDへのハイビジョン書き込み(AVCHD,AVCREC)には対応していませんので,常にSD画質での書き出しになります。

SeeQVaultは,SeeQVault対応機器(SDカード・SDカードリーダライタ・HDDなど)が必要であること,メーカーごとに対応フォーマットが異なるため完全な互換性が無いこと,現時点ではSeeQVaultで書き出した番組をブルーレイディスクに書き出す方法がない,などのデメリットがあります。

PC TV Plusを用いてPCに「ダウンロード」した録画番組は,外付けHDDにダウンロードした場合であっても,ダウンロードしたPCでしか再生できませんので,他のPCやブルーレイレコーダーでは再生できません。PCに「ダウンロード」した録画番組には,再生有効期限があることにも注意しましょう。

PC TV Plus(Windows 7/8/10 用ソフトウェア)

nasneの録画番組の再生や,録画番組をブルーレイディスク・DVD・SeeQVault対応機器への書き出しには,Windows 7/8/10用ソフトウェア「PC TV Plusicon」が必要になります。

※録画番組は1時間あたり4~7.5GBの容量になります。地上デジタル放送は1チャンネルに複数の番組を同時放送する「マルチ編成」が可能です。地上デジタル放送では,一般的に,「高画質のHD画質1番組」または「低画質のSD画質3番組」のいずれかの組み合わせで放送されます。一部の放送局(TOKYO MX)では,24時間マルチチャンネル構成で,「高画質のHD画質1番組と低画質のSD画質1番組の同時放送」が行われています。このようにマルチ編成が行われている場合,本来1番組分の帯域を2番組(TOKYO MX,常時)あるいは3番組(他の放送局,臨時)で分け合っているため,画質が低下します。逆に言えば録画番組の容量が小さくなります。nasneでは,予約録画の際に,1時間当たり8.34GBの容量を予定していることが,PC TV Plusの「schedule」で確認できます。実際に録画された番組を調べると,マルチ編成でない通常の放送局の場合,1時間当たり7~7.5GB程度の容量,TOKYO MX(マルチ編成)のHD番組で,4~5GB程度の容量になることが多いようです。
→参考ページ「TOKYO MXがマルチ編成で画質劣化? MX「若干の変動は見られるものの、問題なくご視聴いただけるレベル

※書き出しの際は大容量の録画番組データが転送されるため,有線LAN接続を推奨しますが,無線LAN(Wi-Fi)経由でも可能です。無線LAN経由の場合は,電波状況によっては転送に時間がかかる場合があります。なお,nasneは有線LANのみの対応のため,無線化する場合はイーサネットコンバーターが必要となります。子機モードに設定することができるブロードバンドルーターを別途用意すればイーサネットコンバーターとして利用可能です。

※書き出しの際は,著作権保護のため,インターネット接続が必要となります。

※PC TV Plusでブルーレイディスクの書き込みを行う場合,まずPCのHDD(ハードディスクドライブ)に録画番組が転送され,ブルーレイディスクへの書き込みが1番組ずつ行われます。 1番組HDDに転送するごとにディスクに書き込みが行われます。なお,一旦まとめてPCのHDDに書き出しした後,HDDに書き出した番組をブルーレイディスクへ書き込む際には,番組は連続して書き込まれます。

※nasneで番組録画中に,nasneからPCへの書き出しや,nasneから直接ブルーレイへの書き出し(一時的にHDDに書き込まれます)をすることは避けることをお勧めします。nasneの番組録画中には,内蔵されているハードディスクに継続して書き込みがされています。この書き込み動作と書き出しのための読み出し動作が同時に発生することで,録画番組データの断片化のおそれがあり,また,書き出しのための転送にかかる時間が長くなります。したがって,nasneからの書き出しの際は録画中の時間をさけることをおすすめします。なお,PCに書き出したものをブルーレイに書き込む際は,nasneからの読み出し動作が発生しないため問題ありません。

※地上デジタル放送の場合,ダビング10の制限上,nasneの録画番組の転送回数が,書き出しごとに1ずつ減ります。

PCの内蔵ハードディスク・SSDに書き出す

保存先の初期設定はCドライブ(システムドライブ)です。

なお,PCに書き出す場合だけでなく,ブルーレイディスクに書き出す場合でも一時的にPCに録画番組のデータが書き込まれます。システムドライブがSSDの場合は,寿命を延ばすため,外付けHDDを保存先に指定するとよいでしょう。

※書き出した番組をnasneに戻すことはできません。

※書き出した番組をブルーレイディスクに書き込むことができます。(ただし,速度優先モードで書き出した番組は不可。)

PCの外付けハードディスクに書き出す

PC TV Plusの設定画面から,録画番組の保存先を外付けハードディスクに変更することができます。

※書き出した番組をnasneに戻すことはできません。

※書き出した番組をブルーレイディスクに書き込むことができます。(ただし,速度優先モードで書き出した番組は不可。)

※おそらく,この方法で書き出した録画番組は,他のPCでは再生できません。

※おそらく,複数の外付けHDDを使い分けることはできないと考えられます(未検証)。

ブルーレイディスクに書き出す

※「nasneで使えるブルーレイディスクドライブ・メディアの選び方」もご覧ください。

BD-R・BD-REの1層25GB・2層50GB・3層100GBに対応しています。2017年12月現在,書き込み速度は,BD-Rが最大6倍速(3層は最大4倍速)・BD-REが最大2倍速のものが販売されています。ブルーレイディスクメディアとブルーレイドライブのうちいずれか低い速度で書き込みが行われます。

「BD-R」は,追記型のブルーレイディスクメディアで,一度記録したデータを消去することはできません。消えてしまっては困る録画番組やデータを記録するのに適しています。

「BD-RE」は,書き換え可能なブルーレイディスクメディアで,記録した録画番組やデータが不要になった場合,消去して再利用することができます。BD-REメディアは,BD-Rメディアより少し値段が高くなりますが,2倍の価格差はないため,1度消去して再利用すれば元が取れます。

BD-RとBD-REのそれぞれに,1層から3層までの種類のディスクが販売されています。それぞれの容量は,1層25GB・2層50GB・3層100GBになります。2層以上は書き込みがシビアですので,原則として,BD-REであれば1層,BD-Rであれば2層までを利用するとよいでしょう。

PC TV Plusのブルーレイディスクへの書き出しは,DRモード(変換なし)または3倍モードでの書き込みに対応しています。ただし,3倍モードの圧縮率はあまり高くなく,DRモードより若干長時間の番組を書き込みができるにとどまります。

ブルーレイディスクへの書き出しには,内蔵または外付けのブルーレイディスクドライブが必要です。PCにブルーレイディスクドライブが内蔵されていない場合には,別途外付けのブルーレイディスクドライブを用意する必要があります。外付けの場合は,バスパワーによる電源供給が安定して行えるよう,「USB3.0」に対応するブルーレイディスクドライブを選び,PCのUSB3.0の端子(ポート)に接続するようにしましょう。PCにUSB2.0とUSB3.0の端子が両方ある場合には,青色の端子がUSB3.0の端子になります。なお,PC TV Plusの動作環境には,外付けブルーレイドライブは動作保証外との記載がありますが,多くの場合は問題なく動作するでしょう。

PCに複数のブルーレイディスクドライブがある場合,書き出し画面でプルダウンメニューから任意のドライブを選択して書き込むことができます。ドライブレターが若いドライブがデフォルトで選択されると考えられますので,メインとなるドライブのドライブレターを変更しておくとよいでしょう。

※書き出した番組をnasneに戻すことはできません。なお,ムーブバック対応ブルーレイレコーダーを使用すれば,当該ブルーレイレコーダー本体に録画番組を移動することができます。

ブルーレイへの書き出しにかかる時間の目安

【番組サンプルA《3時間40分》】をBD-REに書き出した際の計測結果です。

nasneとPCをイーサネットコンバーター経由のギガビットイーサネットで接続していますので,転送速度のボトルネックはnasneの内蔵2.5インチハードディスクとPCのストレージ(今回はUSB3.0接続のポータブルハードディスクを使用)になると思います。転送中に「タスクマネージャー」の「イーサネット」の表示を確認しましたが,安定して90Mbps(=毎秒11MB)程度のスピードが出ているようです。

nasneに保存されている録画番組の容量 24.7GB …①
BD-REに記録された録画番組の容量 22.2GB …②

書き込み全体にかかった時間 1時間25分(85分)
nasneからPCへのダウンロードにかかった時間 41分
BD-REへの書き込みにかかった時間 44分

nasneは録画の際に,HD画質(ハイビジョン)とSD画質(低画質)のデータを両方記録するようです。PC TV Plusによるブルーレイへの書き出しの際はHD画質のデータのみを書き込みます(※なお,PCへのダウンロードのみを行う場合も同様です)。そのため,①と②で容量に差が生じます。

PC TV Plusは,nasneの録画番組をブルーレイに書き出す場合であっても,まず,PCにダウンロードを行い,これが完了してから,ブルーレイへの書き込みを開始します。ダウンロードと並行してブルーレイへの書き込みを行うことはしません。

すでにPCにダウンロードしてある録画番組をブルーレイに書き込む場合,nasneからPCへのダウンロード時間はかかりません。

1層のBD-REに保存できる容量は「約22.5GB」

1層のブルーレイディスク(BD-R・BD-RE)に書き込むことのできるデータは,約22.5GBになります。さきほどの【番組サンプルA《3時間40分》】は,nasneに保存されている状態では24.7GBで1層のブルーレイディスクに収まらないように見えますが,PC TV Plusでブルーレイへの書き出し(またはPCへのダウンロード)をしようとすると,必要な容量として22.2GBと表示されます。なお,PCへダウンロードすると,HD画質のデータのみ転送されるため,ダウンロード後にPC TV Plusの画面上では22.2GBと表示されます。

PC TV Plusの画面上では,nasneにある【番組サンプルA《3時間40分》】は24.7GB,PCにダウンロードした【番組サンプルA《3時間40分》】は22.2GBと表示されます。同じ番組でも容量が異なってみえるのはHD画質のデータのみが転送され,SD画質のデータが転送されないからです。なお,ブルーレイに書き込んだ場合は22.2GBになります。


Pioneer パイオニア Win & Mac対応 BDXL対応 USB3.0 クラムシェル型ポータブルブルーレイドライブ ブラック BDR-AD07BK

書き出したブルーレイの編集

「PC TV Plus」では,書き出したブルーレイの番組の一部を削除したり順番を入れ替えたりする「オンディスク編集」には対応していません。

録画番組を書き出したブルーレイのオンディスク編集には,著作権保護技術のAACSに対応した「オンディスク編集」ソフトを別途用意する必要があります。

しかし,Windowsで動作する「オンディスク編集」ソフトは,2018年7月現在入手困難になっています。

かつては,NECのテレビ機能搭載PCなどにプリインストールされていたPanasonicの「BD-MovieAlbum 1.0」などがありました。Windows Vistaにプリインストールされていたものは,Windows 8.1(もちろん動作保証外)において,番組単位での削除機能は動作するようです。現在販売されているPCで「BD-MovieAlbum」が付属しているものはないようです。

2018年7月現在,CyberLink(PowerDVDなどのブルーレイ関連のソフトでシェアが大きい)では,AACSディスクの「オンディスク編集」に対応するソフトウェアの取り扱いが無いとの回答を受けています。

Windows 10 に対応したAACSディスクのオンディスク編集ソフトについて,新たな情報が得られた場合は追記する予定です。

DVDに書き出す

CPRM対応のDVD-R・DVD-R DL・DVD-RW・DVD-RAMディスクが必要です。

DVD-VR形式での書き出しとなります。DVD-VIDEO形式での書き出しには対応していません。また,AVCHD・AVCREC等のハイビジョンでの書き出しにも対応しませんので,720×480ピクセル(SD画質)での書き出しになります。

ビットレートは,実際に変換したものを比較した結果,「高画質」モードは4.8~8.3Mbps,「標準」モードは4.5~4.7Mbps,「長時間」モードは0.9~2.6Mbps程度のビットレートになっていました。

追記ができませんので,DVDディスク1枚に書き込む番組をあらかじめすべて用意して,1度にまとめて書き込む必要があります。

DVDへの書き出しの際には,変換作業を伴いますので,ブルーレイディスクへの書き出しと異なり,PCのCPUの性能によっては時間がかかり,他の作業がスムーズにできない可能性があります。14.9GBの録画番組をDVDに標準画質で書き出した場合,Core i7のPCで転送・変換・書き込み合わせて1時間14分かかり,ブルーレイへの書き込みに比べて2倍弱の時間がかかりました。

DVDへの書き出しは時間がかかり,画質が低下するため,再生環境などの理由でどうしてもDVDに記録する必要がある場合をのぞき,原則としてブルーレイディスクへの書き出しをおすすめします。

SeeQVault対応ストレージ(SDカード・ハードディスク)に書き出す

「SeeQVault対応SDカード」と「SeeQVault対応SDカードリーダー」

対応製品が少なく,次々に生産終了となっているため,SeeQVaultでSDカードを使うことは考えない方がよいかもしれません。

「SeeQVaultに対応するSDカード」と「SeeQVaultに対応するSDカードリーダー」の両方が必要です。

東芝製のSeeQVault対応microSDカード/カードリーダはすべて在庫限りです。

東芝 MSV-RW16GA (microSD 16GB)
参考価格:2,860円

東芝 MSV-RW32GA (microSD 32GB)
参考価格:6,010円

ソニーのUSB接続のSeeQVault対応SDカードリーダー「MRW-BS1」は生産終了です。

「SeeQVault対応外付けハードディスク」

外付けHDDの場合,SeeQVaultに対応するものを用意することが必要です。

ポータブルHDDの場合,別途電源が不要なためACアダプターもなく,配線がUSBケーブル1本ですっきりします。ポータブルではない外付けHDDは,別途電源が必要ですが,容量あたりの価格を抑えることができます。


エレコム HDD 外付けハードディスク 3TB SeeQVault対応 静音ファンレス設計 ブラック ELD-QEN030UBK

エレコム HDD ポータブルハードディスク 2TB USB3.0 テレビ録画対応 かんたん接続ガイド付き 静穏設計 SeeQVault ブラック ELP-QEN020UBK

BUFFALO SeeQVault対応 2.5インチ外付HDD 1TB HD-PNQ1.0U3/V

BUFFALO SeeQVault対応 2.5インチ外付HDD 500GB HD-PNQ500U3/V
SeeQVaultで書き出した番組の再生

SeeQVault対応機器に書き出した録画番組をPCで再生するには,ソニーの「SeeQVault Player Plusicon」などの専用ソフトウェアが必要になります。

SeeQVault対応機器に書き出した録画番組は,SeeQValut対応のブルーレイレコーダーなどでも再生可能です。ただし,対応するフォーマットがメーカーごとに異なるので事前に確認が必要です。

ソニーの「SeeQVault Player Plusicon」の場合,SeeQVault対応機器に書き出した録画番組をブルーレイディスクに書き出すことはできません。(他のSeeQvault対応ソフトウェア・ブルーレイレコーダーは不明。)

★torne mobile(Android・iOSアプリ)を使用

Androidスマートフォンでnasneを利用するには「torne mobile」がおすすめです。

ダウンロードは無料ですが,テレビの視聴や録画番組の再生には「視聴再生機能」(500円)のアプリ内購入が必要です。またスマートフォンに録画番組を書き出すには「書き出し機能」(840円)のアプリ内購入が必要です。

上記アプリ内購入はGoogle Playで決済します。アプリ内購入はGoogleアカウントに紐づけられていますので,1回の購入(合計1,340円)で同じGoogleアカウントを設定している複数台のAndroidスマートフォンで利用できます。

2台目以降は「購入情報の復旧」で追加費用なしに設定できます。

スマートフォンに書き出しをした場合,ダビング10のダビング可能回数1回を消費します。

書き出しの際は,スマートフォンの「内部ストレージ」と「microSDカード」のどちらに書き出すか選択できますが,書き出し後に移動することはできません。

30分番組で0.3GB程度の空き容量が必要になります。


nasne 1TBモデル (CUHJ-15004)



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