nasneには、アンテナケーブルとLANケーブルを接続する必要があります。この記事では、nasneとWi-Fiルーターが同じ部屋にありLANケーブルで接続できる場合と、別の部屋にありLANケーブルが届かない場合の2つに分けて、具体的な接続方法を図で示しながら解説します。また、nasneにアクセス制限を設定するための基本的な方法について解説します。
第1章 nasneは壁のアンテナ端子の近くに設置する
壁のアンテナ端子の近くに設置する理由
nasneに接続する必要があるのは、①アンテナケーブルと②LANケーブルの2つです。アンテナケーブルは、nasneにテレビの電波を入力するために必要です。LANケーブルは、nasneをネットワークに接続し、PCなどに映像を転送するために必要です。
まず、Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子もある場合には、追加で機器を用意することなく利用できますので、その部屋にnasneを設置することをおすすめします。(→第2章)
Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子がない場合には、無線化できないアンテナケーブルの接続を優先し、壁のアンテナ端子がある部屋にnasneを設置します。なお、LANケーブルの接続については、無線子機(イーサネットコンバーター)などを購入して無線化することでネットワークに接続します。(→第3章)
なお、Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子はないものの、室内アンテナを設置し、正常に受信できる環境にある場合には、室内アンテナを設置すれば、その部屋にnasneを設置することができます。(→第2章)
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アンテナケーブルを分配する
すでに壁のアンテナ端子にテレビを接続しており端子の空きがない場合や、アンテナケーブルの接続が必要な機器が複数台ある場合には、分配器を使用してアンテナの電波を分配する必要があります。
テレビ、レコーダー、nasneなど多くの機器には、分配器が内蔵されているため、別途分配器を購入する必要がない場合がほとんどです。ただし、アンテナケーブルを接続する機器数が多い場合や、アンテナケーブルの配線上の都合で分配器を使用したほうが整理しやすい場合などには、別途分配器を用意するとよいでしょう。
アンテナの電波は「IN(入力端子)」から入っていき、「OUT(出力端子)」から出ていくという仕組みになっています。テレビ、レコーダー、nasneの「IN(入力端子)」、「OUT(出力端子)」を組み合わせて、アンテナの電波を分配することができます。


第2章 nasneとWi-FiルーターをLANケーブルで有線接続する(原則)
Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子もある場合
Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子もある場合には、その部屋にnasneを設置します。説明書通りの接続方法です。

※「モデム」は、光回線の場合「ONU(回線終端装置)」に読み替えてください。また、モデムとWi-Fiルーターが一体型になっている場合もあります。
第3章 nasneとWi-FiルーターをWi-Fiで無線接続する(例外)
Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子がない場合
Wi-Fiルーターがある部屋にアンテナ端子がない場合には、無線化できないアンテナケーブルの接続を優先し、壁のアンテナ端子がある部屋にnasneを設置します。
nasneは、有線LANにのみ対応しており、Wi-Fiには対応していません。
そこで、①nasneと無線子機(イーサネットコンバーター)をLANケーブルで接続し、②無線子機(イーサネットコンバーター)からWi-Fiルーターに無線で接続することによって、ネットワークに接続します。
そのため、別途、無線子機(イーサネットコンバーター)を購入して設定することが必要です。

無線子機(イーサネットコンバーター)の準備
無線子機(イーサネットコンバーター)を利用すると、有線LANのみしか対応していない機器をWi-Fiに接続することができます。
バッファロー WI-UG-AC866 シリーズを使用する方法
バッファロー WI-UG-AC866 は、バッファロー製nasne「NS-N100」に公式に対応しているイーサネットコンバーターです。
nasneとWI-UG-AC866をLANケーブルで接続することで、nasneを無線化して、ネットワークに接続することができます。
nasne本体のUSB端子から電源が供給されるため、コンセントに接続する必要はありません。なお、別売りのACアダプターを購入してコンセントに接続することもできます。
取扱説明書(セットアップガイド)では、「NS-N100」への接続を前提とした説明がされています。なお、AtermのリモートワークWi-Fi(ネットワーク分離機能)を使用する場合には、取扱説明書(セットアップガイド)の裏面の「本製品のWPSボタンを使わずに設定するには」の手順にしたがい、本製品の接続先となる<nasneにアクセスできるネットワーク>のSSIDを入力し、設定をする必要があります。
- バッファロー WI-UG-AC866/N
※ポート数:1
- バッファロー WI-UG-AC866
※ポート数:1
Wi-Fi中継機を使用する方法
Wi-Fi中継機のうち一部の機種には、イーサネットコンバーターの機能があります。Wi-Fi中継機のLANポートに有線LANしか対応していない機器を接続することで無線化することができます。
イーサネットコンバーターの機能があるWi-Fi中継機を用意し、nasneとWi-Fi中継機をLANケーブルで接続することで、nasneをネットワークに接続することができます。
イーサネットコンバーターの機能があるWi-Fi中継機の例
- バッファロー WEX-1166DHPL/N
※ポート数:1
- バッファロー WEX-1166DHPS2 (販売終了)※ポート数:1
Wi-Fiルーターのモードを無線子機モードに変更して使用する方法
Wi-Fiルーターのうち一部の機種には、無線子機モード(=イーサネットコンバーター)に切り替えることで、イーサネットコンバーターとして利用できるものがあります。無線子機モードに設定した「Wi-Fiルーター」のLANポートに有線LANしか対応していない機器を接続することで無線化することができます。
※注意すべき点は、ここでいう「Wi-Fiルーター」とは、インターネットに接続するために現在使用しているWi-Fiルーターとは別に用意した、2台目のWi-Fiルーターを意味するということです。つまり、Wi-Fiルーターを2台用意し、1台はインターネットに接続するために使用し、もう1台は無線子機モードに切り替えてイーサネットコンバーターとして使用します。
無線LAN子機モードの機能があるWi-Fiルーターを用意し、nasneと無線子機モードに設定したWi-FiルーターをLANケーブルで接続することで、nasneをネットワークに接続することができます。
Wi-Fiルーターを無線子機モードに切り替えて利用するメリットは、LANポートの数が多いことです。複数のnasneを無線化することができます。また「PC TV Plus」への録画番組の転送の際に、PCをnasneと同じ無線子機にLANケーブルで接続すれば、安定して転送することができます。
Wi-Fiルーターを無線子機モードに切り替えて利用するデメリットは、イーサネットコンバーターの機能があるWi-Fi中継機よりも設定が難しいことです。Wi-Fiルーターを無線子機モードで使用する人はそれほど多くないため、添付の紙マニュアルではなく、オンラインマニュアルにしか設定方法が記載されていないことがあります。
無線子機モードに切り替えできるWi-Fiルーターの例
- NEC Aterm AM-3000D4AX
を「メッシュ機能を利用しない中継機/子機に設定する」モードで利用する
- NEC Aterm WX5400HP(販売終了) を「メッシュ機能を利用しない中継機/子機に設定する」モードで利用する
イーサネットコンバーター(無線子機)の設定方法
①イーサネットコンバーターをどのWi-FiのSSIDに接続すればよいか確認します。Windows 11 PC であれば、右下のタスクトレイのWi-Fiアイコンをクリックすれば、どのSSIDに接続されているか分かります。ここでは「aterm-xxxxxx-x」とします。
②イーサネットコンバーターをPCと同じSSIDに接続するための設定が必要です。イーサネットコンバーターとして使用する機器ごとに設定方法が異なりますので、付属のマニュアル等を参照して設定してください。イーサネットコンバーターの設定画面で、接続先のSSIDとして「aterm-xxxxxx-x」を設定します。
③イーサネットコンバーターのLANポートとnasneをLANケーブルで接続します。
この手順が完了すれば、nasneの無線化が完了します。nasneはWi-FiのSSID「aterm-xxxxxx-x」に接続されたのと同じ状態になります。
第4章 nasneにアクセス制限を設定したい場合
メディアサーバー設定のクライアント登録を手動に設定する方法
初期設定では、PCなどの端末からnasneのメディアサーバー機能にアクセスしたときに、自動で「クライアント登録」がされ、nasneのメディアサーバーにアクセスできるようになっています。
「nasne HOME」の「メディアサーバー設定」の「クライアント登録」を「手動」に設定することによって、nasneのメディアサーバー機能について、許可されていない端末からのアクセスを制限することができます。
設定方法
「nasne HOME」の「メディアサーバー設定」→「クライアント設定」→「クライアント登録」を「手動」に設定します。
クライアント登録を「手動」に設定している時の注意点
「クライアント登録」を「手動」に変更すると、クライアント登録されている端末からのみ「nasne HOME」にアクセスできるようになります。クライアント登録されていない端末からは「nasne HOME」へのアクセスができなくなるため、注意が必要です。
「クライアント登録」を「手動」に変更した後に、新たな端末をクライアント登録に追加するためには、次の手順に従う必要があります。
①まず新しくクライアント登録したい端末で、「PC TV Plus」や「torne mobile」などのアプリの機器追加画面からnasneを検索します。なお、この画面上ではnasneは表示されませんが、正常な動作ですので、気にしないでください。
②すでにクライアント登録されている端末から「nasne HOME」にアクセスして、「メディアサーバー設定」→「クライアント設定」から新しくクライアント登録したい端末を探して「許可」をクリックします。どれが新しくクライアント登録したい端末か分からない場合は、表示されているアクセス日時を参考にします。
③もう一度、新しくクライアント登録したい端末で、「PC TV Plus」や「torne mobile」などのアプリの機器追加画面からnasneを検索します。そうすると、nasneが表示され、アプリに登録することができるようになります。
解除方法
「nasne HOME」の「メディアサーバー設定」→「クライアント設定」→「クライアント登録」を「自動」に設定します。
「nasne HOME」にアクセスできないときなどは、nasneの本体背面の「IP RESET」ボタンを押すことで、「クライアント登録」を「自動」に戻すことが可能です。
デメリット
デメリット1 解除される可能性
第三者により、nasneの本体背面の「IP RESET」ボタンを押されてしまった場合、「クライアント登録」が「自動」にリセットされ、nasneのメディアサーバー機能へのアクセス制限が解除されてしまいます。
デメリット2 ファイルサーバー機能はアクセス制限できない
nasneには、メディアサーバー機能とファイルサーバー機能の2つの機能があります。メディアサーバー機能とは、テレビ番組や録画番組をネットワーク上の端末に配信する機能です。ファイルサーバー機能とは、文書、画像、音楽などのデータを保存し、ネットワーク内からアクセスできるようにする機能です。
「メディアサーバー設定」の「クライアント登録」を「手動」に変更することで、メディアサーバー機能へのアクセス制限は可能ですが、ファイルサーバー機能についてはアクセスを制限することができない点に注意が必要です。ファイルサーバー機能についてはクライアント登録されていない端末からもアクセスできます。また、同じネットワーク上の別の端末からnasneを見えないようにすることはできません。
Aterm のネットワーク分離機能を利用する方法
詳細は以下のページに整理しましたので、ご覧ください。

