ブルーレイ再生ソフトのサポート期間について(PowerDVD 14・12・9 バンドル版(OEM版) のAACSキー・ソフトウェア本体のアップデート/バージョンアップの提供)
ブルーレイ再生ソフトの例
ブルーレイディスクドライブが内蔵されているメーカー製PCを購入した場合,ブルーレイ再生ソフトウェアがプリインストールされている場合が多いため,基本的にはそのソフトを利用すればよいでしょう。
ブルーレイディスクドライブが内蔵されていないため,外付けのブルーレイディスクドライブを購入する場合には,「CyberLink PowerDVD」や「Corel WinDVD」がバンドルされているものを選ぶとよいでしょう。
Windows にはブルーレイ再生機能はありませんので,必ずブルーレイ再生ソフトウェアが必要になります。あとから単体で購入すると割高ですので,「CyberLink PowerDVD」や「Corel WinDVD」がバンドルされているかどうか,確認しましょう。
安価な外付けのブルーレイディスクドライブには,ブルーレイ再生ソフトウェアが付属していないことがありますので,注意が必要です。
CyberLink PowerDVD
ブルーレイ再生ソフトとしては「CyberLink PowerDVD」がシェア第1位です。
メーカー製PC(NECなど)にプリインストールされているブルーレイ再生ソフトです。
PowerDVD 19 には3つのエディションがありますが,「Standard」 にはブルーレイ再生機能がありませんので,必ず「Pro」または「Ultra」を選んでください。
CyberLink公式でもダウンロード版を購入することができます。
Corel WinDVD
メーカー製PC(富士通など)にプリインストールされているブルーレイ再生ソフトです。
一時期「sMedio WinDVD」となっていましたが,2016年11月発売の「WinDVD 12」からは「Corel WinDVD」に戻ったようです(Wikipedia情報)。
Vectorでの「Corel WinDVD Pro 12」の販売は終了しました。
ソースネクストeSHOPからダウンロード購入できるようですが,その他のサイトから購入できないようなので,2019年12月現在では,特に理由がなければ,CyberLink PowerDVD を選ぶとよいでしょう。
ブルーレイ再生ソフトの入手方法
バンドル版(OEM版)
ブルーレイ再生ソフトの「パッケージ版」や「ダウンロード版」は割高です。そのため,「メーカー製PC本体」や「外付けブルーレイディスクドライブ」に付属している「バンドル版(OEM版)」のブルーレイ再生ソフトを入手することが考えられます。
バンドル版(OEM版)は一部の機能が制限されており,その制限の程度はバンドルされているPCや外付けブルーレイディスクドライブごとに異なります。正確にその制限の違いを把握するのは難しくなっています。ブルーレイの再生などの基本的な機能は利用できますが,すべての機能を利用したい場合には,パッケージ版の購入を検討したほうがよいでしょう。
メーカー製PCにプリインストールされているもの
メーカー製PCでブルーレイディスクドライブが搭載されている機種には,ほぼ必ずブルーレイ再生ソフトがプリインストール(=あらかじめインストールされていること)されていますので,スタートメニューから確認しましょう。
メーカー製PCにプリインストールされているブルーレイ再生ソフトは,そのPCに限り利用を許されているものですので,他のPCにインストールすることはライセンス違反になる可能性があります。
ブルーレイディスクドライブに付属
一般向けモデル
BDR-XD07W (ホワイト) [ビックカメラ]
Amazon限定モデル
![]() Pioneer パイオニア Win & Mac対応 BDXL対応 USB3.0 クラムシェル型ポータブルブルーレイドライブ ブラック BDR-AD07BK |
![]() Pioneer パイオニア Win & Mac対応 BDXL対応 USB3.0 クラムシェル型ポータブルブルーレイドライブ ホワイト BDR-AD07W |
ブルーレイディスクドライブが搭載されていないPCで,新たに外付けブルーレイディスクドライブ(USB3.0)を購入する場合には,ブルーレイ再生ソフトが付属しているドライブを購入しないと,市販のブルーレイビデオのディスクや,地上デジタル放送などの録画番組を書き出したディスクは再生できませんので注意が必要です。
ブルーレイディスクドライブの機種によっては,「①ブルーレイ再生ソフトのインストールディスクが付属するもの」と「②ブルーレイ再生ソフトのインストーラーをインターネットでダウンロードする必要があるもの」があるため,こだわる方は注意しましょう。
また,外付けブルーレイディスクドライブのメーカーとブルーレイ再生ソフトの組み合わせによっては,インストールの際に当該メーカーのドライブが接続されているかチェックされることがあります。
例えば,パイオニアのポータブルブルーレイディスクドライブにバンドルされている「CyberLink Media Suite 10 OEM」(PowerDVD 14が含まれます)は,インストール時にパイオニアのドライブが接続されているかチェックが行われ,接続されていない場合にはインストールすることができません。
なお,2016年に購入したロジテックのポータブルブルーレイディスクドライブにバンドルされている「Corel WinDVD 10」は,インストール時にロジテックのドライブが接続されているかのチェックはありませんでした。
パッケージ版・ダウンロード版
ブルーレイ再生ソフトのパッケージ版は「Amazon.co.jp」や家電量販店などで購入できます。
ブルーレイ再生ソフトのダウンロード版は「Amazon.co.jp」やCyberLink公式通販などで購入できます。
AACSキーの更新・ソフトウェアのアップデートについて
前提条件
この記事における記述はすべて「バンドル版(OEM版)」についてのものです。
「CyberLink PowerDVD」のパッケージ版を購入したことはありません。入手したことがあるものは,すべてPC本体やブルーレイディスクドライブにバンドルされているバンドル版(OEM版)のみです。
※パッケージ版の場合は,Wikipediaによれば「2世代後のPowerDVDの発売から1年でAACSの更新サポートが打ち切られる。それゆえ、そのままでは以降に発売されたAACSで保護されたBlu-rayディスクの再生ができない。」と記載されており,OEM版(バンドル版)と取り扱いが異なると思われますが,真偽は不明です。
基本方針
ブルーレイディスクの再生に必要な暗号鍵である「AACS」キーの更新や,ソフトウェア本体の更新がどの程度継続されているのか,記録していこうと思います。
AACSキーは定期的に更新することが必要です。AACSキーの更新が必要な場合,ブルーレイディスク再生時にメッセージが表示されますので,その指示にしたがって更新を行います。
PowerDVD のアップデートの手順
通常はアップデート後も同じバージョンのままですが,アップデートをインストールすると新しいバージョンに無償でアップグレードされることがあります。
PowerDVD 12 の場合,以下の手順でアップデートすることができます。
1.ウィンドウ左上の「PowerDVD」の右側にある青地に白の上向きの矢印をクリックします。バージョンによっては矢印の位置が異なることがあります。
2.「アップデート」タブをクリックします。
3.「ソフトウェアアップデートが公開されました…」をクリックします。
4.インターネットブラウザが開きますので「アップデートパッチのダウンロード」リンクをクリックして,アップデートパッチをダウンロードします。
5.画面の指示に従い,アップデートパッチを適用します。
なお,新しいバージョンのPowerDVDがインストールされ,古いバージョンと新しいバージョンの2つ以上のPowerDVDがインストールされた状態になることがあります。
PowerDVD 9 (OEM) → 12 → 14に無償アップグレード
ソフトウェア本体
PowerDVD 9
2013年5月から,「PowerDVD BD」(バージョン9.0)の利用を開始しました。
ソニーのVAIO(2013年モデル / Windows 8)にプリインストールされていたものです。
2016年9月に,PCのリカバリ(初期化)後,「CyberLink PowerDVDの安全性が危険な状態です。」というエラーが出て,ブルーレイディスクの再生ができなくなるトラブルが発生しましたが,サポートの指示にしたがい,PowerDVD をアンインストールし,アップデートをはじめから適用し直すことによって解決しました。
PowerDVD 9 → 12
その後,2016年から2017年頃(正確な時期は不明)に「PowerDVD BD」(バージョン9.0)のアップデートとして「PowerDVD 12」が無償提供されました。
アップデート適用後は「PowerDVD BD」(バージョン9.0)と「PowerDVD 12」が両方インストールされた状態になり,どちらでも再生できる状態になっています。
2018年4月現在まで,Windows 8.1において,ソフトウェア本体の動作に問題は生じていません。このVAIOは,Windows 10 へのアップグレードに対応しているため,添付ソフトはWindows 10でも動作するでしょう。
PowerDVD 9 → 12 → 14
(2018年8月12日更新)
最近はパイオニアドライブにバンドルされている「PowerDVD 14」をメインに使用しており,「PowerDVD 12」を起動していなかったため気付きませんでしたが,ソニーVAIOにバンドルされていた「PowerDVD BD」(バージョン9.0)からアップデートされた「PowerDVD 12」に対して,アップデートとして「PowerDVD 14」が無償提供されています。
アップデートの方法は,上記「PowerDVD のアップデートの手順」を参照してください。
パイオニアドライブにバンドルされている「PowerDVD 14」をすでにインストールしていましたので,ソニーVAIOバンドル由来の「PowerDVD 14」のインストールはしませんでした。同じバージョンのPowerDVDを複数インストールしようとすると,次のようなメッセージが表示されます。
PowerDVD は複数バージョンの共存は可能ですが,同一バージョンはバンドル先が違っても共存することはできないようです。
なお,パイオニアドライブにバンドルされている「PowerDVD 14」と,ソニーVAIOバンドル由来の「PowerDVD 14」の機能制限の違いは分かりません。
AACSキーの更新
(2018年4月現在)
「PowerDVD BD」(バージョン9.0)および「PowerDVD 12」へのAACSキーの提供は2018年4月現在,継続されています。
「PowerDVD BD」(バージョン9.0)および「PowerDVD 12」について,2018年3月発売の市販ブルーレイの再生も確認しています。
(2018年8月現在)
「PowerDVD BD」(バージョン9.0)のAACSキーの更新が終了したようです。以後発売される市販ブルーレイの再生ができなくなります。バージョン9は少なくとも2013年から2018年8月頃までAACSキーの更新が行われたことになります。
PowerDVD BD(バージョン9.0)からの無償バージョンアップの「PowerDVD 12」では再生可能ですので,AACSキーの更新は継続中です。
【詳細】
PowerDVD BD(バージョン9.0)において,2018年8月発売の市販ブルーレイビデオを再生しようとしたところ,「このコンテンツの再生を続行するには、CyberLink PowerDVD を更新する必要があります」と表示されました。これは,AACSキーの更新を求める画面です。
「はい」をクリックすると,次のように更新できたかのようにみえます。
しかし,改めて再生しようとすると再び「このコンテンツの再生を続行するには、CyberLink PowerDVD を更新する必要があります」と表示され,ループします。
…
PowerDVD 14
ソフトウェア本体
パイオニア(Pioneer)BDR-XD07W にバンドルされているOEM版を入手。
パイオニアのポータブルブルーレイディスクドライブにバンドルされている「CyberLink Media Suite 10 OEM」のインストールの際には,パイオニアドライブが接続されている必要があります。
AACSキーの更新
2018年7月5日現在,AACSキーの更新は継続中。
![]() Pioneer パイオニア Win & Mac対応 BDXL対応 USB3.0 クラムシェル型ポータブルブルーレイドライブ ブラック BDR-AD07BK |
![]() Pioneer パイオニア Win & Mac対応 BDXL対応 USB3.0 クラムシェル型ポータブルブルーレイドライブ ホワイト BDR-AD07W |
異なるバージョンのPowerDVDの共存について
同じPCに以下の3つのバージョンをインストールしていますが,共存は可能です。
エクスプローラからブルーレイドライブアイコンをダブルクリックした際に起動するのは,後からインストールしたバージョンになります。右クリックすれば,任意のバージョンを選択してブルーレイディスクの再生をすることができます。
インストールしているもの
「PowerDVD BD」(バージョン9.0)※SONY VAIO OEM
「PowerDVD 12」 ※SONY OEM バージョン9からの無償アップグレード
「PowerDVD 14」 ※Pioneer BDR-XD07W OEM
インストールしていないもの
「PowerDVD 14」 ※SONY OEM バージョン9→12からの無償アップグレード
ブルーレイディスク挿入から再生開始までの時間は「PowerDVD 14」が一番早いように感じます(測定はしていません)。